夢はなんですか

私の夢にはいつも格子がはまっている気がする。もともと成りたいものなんかなくって「夢はなんですか?」と聞かれるのが嫌いな子供だったんだけれど、大人になるにつれて、そうかこの世界は成りたいものになってもいいんだ!というか、それしかやることがないんだ!と徐々にわかるようになり、今では他人が「私の夢は〇〇です」と語るのを違和感なく聞けるようになってきた。ほかに自分自身の役立て方がないもの。何に躓いていたのだろうと今では思うけれど。同時に、夢をかなえたい!と思ったときに何かの罠にガッシャーンとハマる気がして、今でも違和感がのどに使えている

夢、とは古来どんな言葉だったのだろう。いつの間に空想と同義になったんだろう。思った瞬間にすぐ叶うものじゃないと、そもそも夢とは呼べないんじゃないだろうか。夢とはもっと天国的でマジックマッシュルーム的なふりかけであるはずだ。努力して他人より秀でて自信をもってプロになることがなぜ夢などと呼ばれるのだろう。そんな乾いたものじゃない。夢を本来の夢にしたい、それが私の夢なのかもしれない