アイスクリーム族

私は虫が嫌いです。虫が嫌いで花にも特に関心はないのに「蝶よ花よ」の世界は大好きで、私もそんなファンタジーに行きたいと思うと同時に、もうそんな世界は通り過ぎてしまったんだなぁとも思えるくらいにはこの世界に慣れてきました。

明治の人が「どいつもこいつも川を埋め立ておって、けしからん!」と怒っていましたが、私は今日も好きなアイスクリームを買いに行くのにくたびれたアスファルトを車で通りながら、クーラーをつけて地球ごめんと謝る平凡な市民になってしまいました。先祖の人が私の生活を見たらきっと怒るだろうから、やっぱり先祖は偉いのかもしれない

昔の人は虫を嫌っていたんでしょうか。歴史の事は知りませんが、今よりも自然に溶け込んでいた感じがしますね。私はなぜこんなに自分の部屋に閉じこもって、自分の関心のあるものでいっぱいにして、自分が~自分が~と唸っているんでしょう。家、マイホームという概念はいつからあったんでしょうか。自分の部屋という概念は?そもそも自分というのも概念なのかな。どこかの民族は集団意識的に思考する癖があって、「この中に悪い人はいますか?」と聞かれたら「我々の中に悪い人はいない!」と答えるらしい。そういうのって幸せなのか、不幸せなのか。多分幸せという言葉自体が、いつの世も人を惑わせてきた悲しくむなしい言葉なんだろう。悟りという言葉と同じ。アイスクリームの甘さはとても人工的ですね。大好きだ